eCPMはブレンド(加重平均)であり、平均は嘘をつきます。eCPMが下がったとき、あなたが 見ている数字は、配信している全ての国・OS・広告ユニット・フォーマットを横断した加重平均です。 原因が「eCPMが下がった」であることはありません。原因は、そのミックスのどこか一切れが 動いたことです。これは、AdMob・AppLovin MAX・LevelPlayのどれを使っていても(複数併用でも) 使える、ネットワーク非依存の切り分け手順です。
核心はこうです。ブレンドeCPMは、まったく別の2つの理由で下がります。何かをする前に、 この2つを必ず分離してください。
- 価格が動いた。固定した一切れの中のeCPM(同じ国・同じユニット)が 実際に下がった=本物の需要・価格変化。これは対処する価値があります。
- ミックスが動いた。各切れの収益は従来どおりだが、安い切れが インプレッションに占める割合が増え、ブレンドを引き下げた。「壊れて」はいない—— これを追いかけると1日を無駄にします。
見分け方は、1つの次元を固定して見直すこと。次の3つの次元を順番に当たります。
国:ミックスか価格かのテスト
eCPMを国別に、前日 vs 直近14日基準で、各国のインプレッションシェアと並べて分解します。 最も多い無害な原因は、UAキャンペーンが低eCPMのインストール(ブラジル・インド・インドネシア)を 大量流入させること。tier-1のシェアが縮みブレンドが下がるが、どの市場も悪化していません。 テスト:米国など単一の高単価国の中のeCPMを見ます。米国だけのeCPMが横ばいなら、 低下はミックス=UA側の話で、広告スタックの問題ではありません。米国だけのeCPM自体が 下がっているなら、価格が本当に動いたので次へ進みます。
OS:みんなが忘れる次元
eCPMをiOS vs Androidで分けます。この2つは収益化がかなり異なり——一般にiOSの方が eCPMが高い——iOS/Androidのインプレッション比が変わるだけでブレンドが動きます。Android寄りの UA増加や、iOSのインプレッションを抑えてしまったiOSリリースの不具合も、ここに現れます。OSはシグナルの問題が表面化する次元でもあります。ATT同意率の低下や、SKAdNetwork/GAIDの 設定不備は、片方のプラットフォームだけでターゲティングと価格を劣化させます。低下がほぼ 片方のOSに偏っているなら、次の一手はフロアではなく、そのプラットフォームの アトリビューション/同意まわりにあります。
広告ユニット(とフォーマット):本物の価格低下が集中する場所
最後に、eCPMを広告ユニット別に分解し、各ユニットのフォーマット(リワード・インタースティシャル・ バナー・ネイティブ)を記録します。本物の価格低下が全ユニットに均等に効くことは稀です。あるリワード ユニットのeCPMが崩れたのにバナーは横ばいなら、そのユニットを個別に見ます。フロアを上げすぎて需要を さばけなくなった、そのフォーマットに値付けしていたビッダーが脱落した、あるいは——フォーマットミックスの 罠——リワードのインプレッションが崩れ、ブレンドが安いバナーに引っ張られている。リワードは通常 最高eCPMのフォーマットなので、そのシェアを失うと、各ユニット自体のeCPMが不変でも平均を強く 押し下げます。これは価格の問題の服を着たミックスの問題です。
まとめ方
3つの次元を回せば、パターンはおのずと名乗り出ます。ブレンドは下がったが固定した各切れは 横ばい→ミックス変化(国・OS・フォーマット)、たいてい直すものなし。ある国・OSが その中で下がった→そのセグメントの需要、またはシグナル/アトリビューションの問題。あるユニットがその中で下がった→そのユニットのフロアまたはビッダーの問題。高くつく 失敗は、ブレンド値に直接反応すること——どこもかしこもフロアを下げる、ネットワークにメールする—— 原因が単にトラフィックミックスの変化だったときに。まず「価格か、ミックスか?」を問う。 次元がそれに答えてくれます。
各次元を固定して見直す作業を、全アプリ・全セグメントで手作業でやるのは遅く、中途半端になりがちです。 Mediation Oneはこの分解をそのまま代行します。ネットワークが書き出すCSVを与えると、価格変化と ミックス変化を分離し、原因となった国・OS・ユニットを指し示します。無料診断はCSVを1つアップする だけ——SDK不要・登録不要・データ保存なしです。